皆さん、おはようございます。米ココアです。
新年度はもうすぐそこですね。正直1月と2月の半分くらいでやる気スイッチが切れてしまったので年度の変わり目でも中々引き締まりません。
ちょっとGW辺りまで待っていただけないものでしょうか?……無理ですか。
さて、自堕落な身の上話はここまでにして。
皆さんはこのカードを覚えているでしょうか?
覚えているも何も、マスターデュエルによって無理やり記憶を掘り起こされることとなったテーマ【ギアギア】です。
実は『ギアギア』モンスターではない。
今日の記事はそんな、平成の記憶の海に埋没するはずだったテーマ【ギアギア】について、
どういうわけかデッキを組むことになったお話です。
まずは、『デッキレシピを公開』し、
『【ギアギア】デッキで想定される軸と、自分が選んだ軸について』、『現代における【ギアギア】の強みと弱み』の2つの視点から語り、最後に『まとめ』という流れで進行します。
どうぞ、お付き合い下さい。
デッキレシピ
四の五の言う前にデッキレシピをぶん投げます。ちょいさー
なんてことだ…ほとんど【無限起動マシンナーズ】じゃないか…
しかし私が思う【ギアギア】を最も彼ららしく活かせる形の一つとしてこの型に辿り着きました。
ギアギアの軸
さて、続いて【ギアギア】の軸についてです。大きく2つに分けられると思います。
- ギアギアチェンジ
- ギアギアギア
この2種のカードの内どれを主体とするのかで同テーマ内でも個性が際立つと思います。
では、何故分かれるのか。これは
- X召喚を主体とするかそれ以外も視野に入れるか
という点で大きく採用カードに影響を与える分岐点である、と言えるからです。
私は贅沢にも両方に手を伸ばそうとして…デッキが爆発したので後者を中心に据えました。
ここからはその、【ギアギアギア軸ギアギア】について、私がどのような闘い方を選択したのか述べていきます。
【ギアギアギア】軸ギアギア
デッキレシピ再掲
『ギア』がゲシュタルト崩壊を起こしそうなデッキスタイルですがどのような強みを駆使して戦うのか。私なりの答えはこの3つです。
- 召喚権を消費しない『ギアギガントX』のX召喚
- 劣勢ではない状態で『クリフォート・ゲニウス』の起動
- 『ホップイヤー飛行隊』のような相手ターン中にOO召喚する
一つ一つ解剖していきましょう。
ギアギガントX
如何にルール効果で特殊召喚できる超強力カードの『ギアギアクセル』を用いてもパパッと『ギアギガントX』を出すのは少し骨が折れます。ですが願わくば召喚権を使わずに出したいもの。
その為の『ギアギアギア』…というのは本来想定された使い方。
では、手軽に『ギアギガントX』を出せることでどの様な利点があるか。このデッキだと
- 触れにくい『A・ジェネクスバードマン』をサーチできる
- 『機甲部隊の超臨界』『マシンナーズ・カーネル』でタイミングを逃さずに破壊して②の効果を積極的に使う
- 『無限起動要塞メガトンゲイル』のスムーズな召喚に貢献し、効果で蘇生して強い
という3つの利点があります。
自分のリソースを増やし相手のものを減らせる動きに繋がるので強力です。
クリフォート・ゲニウス
『クリフォート・ゲニウス』の③の効果
(3):このカードのリンク先にモンスター2体が同時に特殊召喚された時に発動できる。
デッキからレベル5以上の機械族モンスター1体を手札に加える。
を能動的に発動するために最適な手段は『緊急ダイヤ』です。手札1枚から余計な手段を挟まずに成立する上にスペルスピード2ですから。
ただ発動条件により必然的に後攻などの劣勢での使用に限定されているのが玉に瑕。デッキの中身がバレると意図的に相手に調整される可能性もあります。
そこで『ギアギアギア』です。
早い話このカードは超強い『エクソシスター・バディス』であるため『ゲニウス』と併用することで何のデメリットや条件も無しに手札に1枚、場に2枚のカードが増えることになります。どう考えても強い。
『無限起動リヴァーストーム』『超重機回送』は当然ながら1ターンに1度しか効果が使えないため追加のサーチ手段として重宝します。
加えて『ギアギアギア』で出す『ギアギアーノ』達は躊躇なく、『ゲニウス』の②の効果の当て馬にできるので無駄がありません。
ホップイヤー飛行隊
『ギアギアギア』の様な相手ターン中にも横並べができるカードの力は
『I:Pマスカレーナ』の様な『相手ターン中にOO召喚を行う』カードとの組み合わせで120%発揮されます。
今回のデッキでこのギミックを採用するに当たって
- 『ギアギアギア』で出したモンスターのレベルは1つ上がる
- 地属性機械族というメインギミックになるべく負担にならない様にしたい
この2点を意識しました。
前者は『ギアギアギア』が持つ性質を最大限活かすため、
後者は『無限軌道ブルータルドーザー』の制約に抵触し辛く地属性機械族の個性である『少ない数をリソースを残しながら展開し続ける』強みを活かすために達成しなければならない要素です。
今回は
この可愛らしいウサギに招待状を送りました。
そして『ホップイヤー飛行隊』と『ギアギアギア』を最大限に活かした動きを4コマ+α漫画風にしてみました。
エマージェンシー!出動せよ!
追加戦士です!
FF外から飛来するぞ〜!
+
Ride On!
↓
最強!(誇大広告)
やはり『フルール・ド・バロネス』。当てて良かったバロネっち。
相手の手札を1枚抜きながら万能無効を1発飛ばし、仕事が終わったら『各種ギアギアモンスター』に変身したり、☆4モンスターを抱えているなら『砂漠の飛蝗賊』を蘇生して再度バロネスを展開することもできる。
『ギアギアギア』と非常に噛み合った終着点であると言えるでしょう。
『ホップイヤー飛行隊』自体は素引き前提となってしまいますが
- ギアギア展開が通れば飛行隊を引くだけでほぼ成立する
- デッキの圧縮手段が多いため、眠っている飛行隊を引きやすくなっている
ことに加え、『バードマン』または『サイコ・ウィールダー』+『マシンナーズ・フォートレス』でダイレクトバロネスにもなれるため、そこそこ以上に現実的なルートと言えるでしょう。
現代【ギアギア】の強みと弱み
さて、最後に現代の基準に則した【ギアギア】の強みと弱みについて触れていきましょう。
『上げといて落とす』ではなくその逆をいこうと思います。今日は金曜日ですからね。
弱み
正直、挙げ出すとキリがないのですが今回の記事はそういった趣旨ではないので1点に纏めさせていただきます。ずばり、
- 殆どの行為が遅い
ということ。昔のテーマな上に長らく強化が来ていないので仕方がないといえばそうなのですが…
例えば【ギアギア】デッキにおける主要なサーチ手段であるこれらのカードは
縛りがキツい。
発動『後』なのでメインフェイズ2や、展開後に使用することで回避できるがなるべく初動として使いたい効果をしている分、タイムロスとなってしまう。
サーチできるまでの道のりが遅い。
リバースという性質を活かして様々なカードとのコンボが見込めるが、単純に使うと1ターン遅くなるだけな上にリバースモンスターではない。
とワンクッションどころかフォークッションくらい挟んでいます。良いカードなのは間違いないんですけどね。
加えて除去手段が
- リバースしなければならない(リバースモンスターではない)
- 守備力がほとんどない
- 1人じゃ1枚も破壊できない
かなり癖のある繊細な効果となっています。
と、例に挙げた通り非常にゆっくりとした動きとなってしまっているのは弱みと言わざるを得ません。
これでも8期末期には大きめのチーム大会でも優勝できるポテンシャルはあったそうです。
当時のデュエル速度を考慮しても「よく勝ったな…」という思いです。持てる力を150%引き出した結果だろうか。私も精進したいものです。なので強化をくれ。
こんなレシピだそうです。時代を感じる。
強み
さて強みも語っていきましょう。弱みの3倍、つまり3つ挙げていこうと思います。
- 縛りのかからない同時展開
『ギアギアングラー』の様に制約を課されるものもあります。
しかし前章でも述べた様に『ギアギアギア』には一切のデメリットがありません。
通常罠のためやはりワンテンポ遅れてしまいますが制約らしい制約はそれだけです。
加えて最近は『トラップトリック』『天獄の王』の様に通常罠にアクセスしやすい手段も増えているため触れやすくなっています。
この『ギアギアギア』の強みはEXデッキの中身が多様化し、機械族(特に地属性)が強化された今だからこそ発揮できるものです。
- スペルスピード2のX召喚
このデッキでは完全に『引けたらいいね』で採用している『ギアギアチェンジ』ですが、このカードもよく見たら中々のスペック。
X召喚先はランク3に限定されますが
- 3体素材も出せる(ギアギアーノを3種入れる必要こそありますが言ってしまえば必要枠はそれだけです)
- 速攻魔法でありながらメインフェイズだけ、等発動タイミングに指定がない
- 『ギアギアギア』で使用したリソースをそのまま使い回せる
という3つの強みを持っています。
機械族が戦闘する時非常に強力な効果を発揮する大エース『ギアギアギアXG』だけでなく、ランク3では貴重な制圧効果持ちの『No.3 地獄蝉王ローカスト・キング』等、粒揃いのランク3モンスターを好きなタイミングで出力できるのは大きな強みであると言えるでしょう。
実はサーチ可能なカードだったりします。
- 発動しやすくなった墓地効果
一部ギアギアには墓地に送られた時、あるいはフィールドから離れた時に発動できる効果があります。(下に行く順に強力になります)
- ギアギガントX(フィールドから離れた)
→レベル3以下の『ギアギア』蘇生
- ギアギアクセル(墓地に送られた)
→同名以外の『ギアギア』モンスター回収
- ギアギアギアXG(フィールドから離れた)
→自身以外の『ギアギア』カード回収
これらはタイミングを逃してこそしまいますがテーマの核となるカードを再利用できる強力な効果揃い。
前章でも触れたように『カーネル』『超臨界』の様にタイミングを逃さずに破壊しながらリターンを得られるカードは現代、どんどん増えています。
今回は採用しませんでしたが『Ai打ち』を用いることでライフを削りながらの回収も狙えます。
まとめ〜現代にギアギアを呼び戻すネクロマンサー達〜
以上となります。皆様に【ギアギア】のヤバさ、そして良さが少しでも伝われば幸いです。
実はまだまだ伝え足りない要素がたくさんあるので『ギアギアと合わせる地属性機械族の意義』に焦点を当てた【Mk-Ⅱ】、『縛りが穏やかじゃないギアギアとの共存』に着目した【Mk-Ⅲ】と後2つほどシリーズものの記事を投稿する予定です。
では最後に。
何故、今ギアギアなのか?
ということを再度述べて締めさせてもらいます。
【ギアギア】はMDで神シナリオと可愛らしいメイトを貰うという優遇を受けてはいのですが。
それは他の十数テーマとも同じこと。何かと因縁の深い【ライトロード】も同じ条件であるというのに何故わざわざギアギアを……という疑問です。
答えは
友人S氏「ココア君!お誕生日おめでとう!(2/25産)」
ありがたいことには変わりないのですがすごく不思議な気持ちになりました。
が、これも何かの縁です。
タンスの肥やしにしてしまうのはあまりに勿体無いということで、ニューロン等を駆使して令和の世にギアギアを10万Vで心臓マッサージを行うことで復活させようとした、先人達の知恵をお借りしてどうにか形にしました。
そうして産まれたのがこの
無限起動マシンナーズ令和のマシンギアトルーパーズということです。
では、失礼します。マスターデュエルで知った過去のテーマを実際に組んでみると楽しい…かもしれません。
当デッキのチューンナップ中に撮影された動画が出たりしています。IQは3くらいに低下していました。