皆さん、おはようございます。米ココアです。
『HISTORY ARCHIVE COLLECTION』が発売されて一日が経ちました。懐かしいあの場面を思い起こさせる新規と、懐かしい(?)再録枠に皆さんは何を思うでしょうか。
私はのっぴきならない事情によりこの盛り上がりに加われない身となってしまったため、ダメージを負いすぎない程度に決闘者の喜びを見守ることとします。
……次の土日までお店に残っていたりしないかなぁ。1人1箱限定でも。
使いたいカードはシングルで揃えるのが手っ取り早いのですが、リターンを抜きにしても箱から直接開封することでしか摂取できない栄養素というものがあるのです。
さて、少し長い身の上話はここまでにして。今回は
この『溟界妃ーアミュネシア』について、『もしかしたらあの溟界神ーオグドアビスより強いんじゃね?』というキャッチコピーの下で、『ここ好きポイント』を語っていこうと思います。
まず『そもそもアミュネシアとは何者?』という導入から『強力な2つの効果』『オグドアビスには無い強み』『相性の良いカード3選』の3つのポイントで進行します。どうぞ、お付き合いください。
アミュネシアって何者?
アミュネシアはデッキビルドパック『エンシェント・ガーディアンズ』にて登場しました。【ドレミコード】【ベアルクティ】と同期です。マスターデュエルにも上陸済。
『妃(きさき)』の位を冠しているということは女の子であるということです。道理で可愛いわけだ。
そんな彼女はざっくり言うと
- 2体のモンスターを生贄に『墓地から』特殊召喚
という使い回しとフィールドの数を調整しやすい召喚条件
- 相手の墓地蘇生に反応して、対象を取らない墓地送り
を行う強力な除去効果
- 相手のおろかな埋葬系に反応して、墓地の光か闇の爬虫類を自分も蘇生
できる、非常に美味しい効果を兼ね備えています。
そしてこれらは全て『それぞれ1ターンに1度』つまり同ターン中でもその能力を100%引き出せるモンスターです。
強力な2つの効果
つい先程も述べましたが、アミュネシアには『相手がアドバンテージを稼ごうとする大体の行為に便乗』して発動する効果が2つも付いています。それぞれ見てみましょう。
対象を取らない墓地送り
除去の仕方が物凄く強力です。『コストリリース』『素材化』『裏側除外』のすぐ次に位置する程のものだと私は考えます。
加えて、その起動条件が
- 相手の墓地からモンスターが特殊召喚された場合
と緩いのがポイント。この条件は
『ジェット・シンクロン』『ドットスケーパー』の様な大量展開の起点となるモンスターや、『トランスコード・トーカー』『神聖魔皇后セレーネ』の様に、相手にトドメを刺す大型モンスターを展開する為の最後の一手となるモンスター等、汎用性の高いカードがひしめいています。
また、『相手の墓地から出た』という過程を経ればそれで良く
- 誰がそのきっかけとなる行為をしたか
- 誰のフィールドに特殊召喚されたか
が不問であることも非常に良いポイント。
前者は【溟界】内に引き金となる手段が用意されています。強力なのは後者で、『自分が使った死者蘇生でも発動できる』という反則じみたもの。
この点を利用して様々なカードとのコンボが見込める能力となっています。
墓地肥やしに便乗蘇生
普通にデュエルをしていて『手札からもデッキからも相手のモンスターが墓地に送られない』なんていう状況は殆どありません。
この効果は
- 引き金となる行為に反して『自分は消費無しにフィールドのカードが増えている』
という点がとても強力。加えて【溟界】には
- 自身の効果で出すと相手にアドバンテージを与えてしまう分、強力な効果を持つ『溟界の黄昏ーカース』『溟界の昏闇ーアレート』
- 超強力な魔法カード『溟界の蛇睡蓮』『溟界の大蛟』をサーチし更なる展開につなげられる『溟界の滓ーナイア』
と、便乗蘇生して更にアドバンテージを稼げるモンスターが多く在籍しています。そもそも、
- オグドアビスをノーコストで蘇生できる
という時点でその強さを余すところなく発揮していると言えるでしょう。
また、この効果も前の効果と同様に
- 誰がそのきっかけとなる行為をしたか
を問わない為それを活かしたコンボが多様に存在しています。
オグドアビスにはない強み
ここまでアミュネシアの効果を解説しました。それを受けてオグドアビスには無い強みを2つ、述べていきます。
まずはオグドアビスの効果から
星10/光属性/爬虫類族/攻3100/守2200
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地に存在する場合、
自分フィールドのモンスター3体をリリースして発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(2):このカードがフィールドに表側表示で存在する限り1度だけ発動できる。
墓地から特殊召喚された表側表示モンスター以外の、自分・相手フィールドのモンスターを全て墓地へ送る。
この効果は相手ターンでも発動できる。
これに対してアミュネシアは
- 出し直さなくても良い
- 自分フィールド上のカードの数は減らさない
溟界の神には無い強みを持っている、と言えます。一つずつざっくり語っていきましょう
- 出し直さなくても良い
→オグドアビスは強力なんて言葉では測りきれない全体除去効果を持ちますが、一つの命につき一回しか使えません。
いくら【溟界】の中に墓地とフィールドでモンスターを出し入れする手段が多いとはいえ、再び有効な状態にする為に何回か別のアクションを挟むのはどうしても取り回しの悪さが付いてきます。
アミュネシアはターンを跨ぐだけで再度効果を使えるので、その点はオグドアビスに無い強みと言えるでしょう。
- 自分フィールド上のカードの数は減らさない
→オグドアビスの効果は自分のモンスターごと巻き込みます。
大体墓地から出てくる【溟界】はこの被害を受けることがほぼ無いのですが、溟界の仲間達を素材にして出したモンスターや他テーマと組み合わせる際に喧嘩を起こす要因となってしまいがち。
しかしアミュネシアなら、除去の際に自分のカードを減らすどころか、増やすことさえできてしまう。これは間違いなくオグドアビスにはできない芸当です。
相性の良いカード3選
最後に相性の良いカード3選です。
『2つの効果』の引き金を自分から引きにいけるカード達を取り揃えています。
真血公ヴァンパイア
1人の1つの効果で2つの引き金を同時に引けるヤベェ奴です。レベル帯も合っている。
- 自分の墓地も同時に肥やすことができ
- 事実上のコントロール奪取も行え
- 4枚目以降の蛇睡蓮としての運用もできる
と相性の悪いところを探す方が難しい仲となっています。
ここだけの話そもそもお互いに墓地肥やしを行うカードが数種類しか無かったりします。
毒の魔妖ー土蜘蛛
墓地から出せば、お互いにデッキトップからの墓地肥やしを行う為、便乗蘇生効果のきっかけとなれます。
『土蜘蛛』単体では当然、相性の良さを発揮できないのですが【魔妖】にはフリーチェーンで蘇生できる『垂氷の魔妖ー雪女』がいるのでテーマ単位で【溟界】と組む事で高いシナジーを得られます。
古生代化石騎士 スカルキング
相手ターン中にフリーチェーンで死者蘇生ができます。
先程までの2体のモンスターはランダム要素を含んでいますが、こちらは確定で墓地送り効果を起動できる点が強力。
引きずり出した相手モンスターを各種上級溟界の生贄要員にすれば無駄がなく、このカードの素材とした自分のモンスターを『アレート』で墓地に戻すことができる、と細かい点で相性が良いのもポイント。
まとめ
『アミュネシアのここ好きポイント』でした。
溟界のカード達に触れた記事は初めてですが、実は『エンシェント・ガーディアンズ』の発売当初から相当このテーマには入れ込んでいました。
パーツを初動で2セット揃え、崩してしまったものを含めて4パターンもの【溟界】を組んでしまった程です。ニョロニョロ可愛い。
テーマとしても、溟界というより爬虫類族全体で強くなるものが多く、実は展開する上での縛りも殆どないため色々な組み合わせが考えられる素晴らしい仲間達となっています。
みんなも溟界、組もう!!
マスターデュエルだと結構高い(蛇睡蓮、オグドアビス、スネークレイン、キングレムリンUR)上に、大蛟や相性の良いカードが何種類か、まだ来ていないので実際に紙のカードで組もう!!
以上で今回の記事を終わります。
より多くの皆様が溟界の沼にハマることを祈って……