皆さん、おはようございます。米ココアです。
サタンクロ…じゃなかった、サンタのおじ様がやってくる日が目の前に迫っていますが皆さまいかがお過ごしでしょうか。
KONAMIサンタからは【SECRET SHINY BOX】が贈られますね。私が遊戯王を本格的に始めるきっかけとなった【ウィッチクラフト】の新規も収録されているため、今からワクワクが止まりません。
さて今回はいつもとちょっと様子が変わります。【遊戯王 Advent Calendar 2021(昼の部)】という刺身さんが企画されたブログリレーに綴る記事です。皆さん本当に素晴らしい記事を書かれていらっしゃる。
先日はカイマンさんの書かれた『ライフ回復』にまつわるとてもとても濃ゆい記事でした。愛が深い。
tokorotenkaiman.hatenadiary.jp
そんな方々に挟まれて私がぶつけるものは自分の魂のカード『セラの蟲惑魔』についての愛です。
奇しくもカイマンさんの愛する【アロマ】と同じ植物族です。
見て下さいこの全てを包摂せんとばかりの母性を
この溢れる愛を『リンク1としての強さ』『既存テーマ強化としての強さ』『バブみ』の3点から語り、最後に『私の考える魂のカードとは』といった視点で締め括ります。どうぞお付き合いください。
はじめに〜テキストの確認〜
実はセラちゃんはもう3歳の誕生日を迎えています。時の経過とは恐ろしいもの。
もうその神の如きテキストを覚えていない方も少なくないと思われるので、ここで再び頭に叩き込みましょう。
リンク・効果モンスター
リンク1/地属性/植物族/攻 800
【リンクマーカー:下】
リンクモンスター以外の「蟲惑魔」モンスター1体
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):リンク召喚したこのカードは罠カードの効果を受けない。
(2):通常罠カードが発動した場合に発動できる。
同名カードが自分フィールドに存在しない「蟲惑魔」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
(3):このカード以外の自分の「蟲惑魔」モンスターの効果が発動した場合に発動できる。
デッキから「ホール」通常罠カードまたは「落とし穴」通常罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
(個人的にこいつぁやべぇと思った部分を赤文字にしています)
テーマの強さを産業革命程に変える『リンク1』
何故か『拮抗勝負』や『アーティファクトの神智』で妨害をすると展開できる『②の効果』
気がつくとフィールドが穴まみれになっている『③の効果』とやばい箇所のてんこ盛りです。
因みに①の耐性は『彼岸の悪鬼ファーファレル』の様な特殊召喚を介さない一時除外では消えないです。めっちゃ好き。
リンク1はテーマを救う
テキストを復習したところで、本題に入っていきましょう。まずは『リンク1としての強さ』です。
皆さんは『リンク1』といえばどんなカードを思い浮かべるでしょうか?
みんな大好き
みんなの誤ち
この記事を執筆している現在で世にリンク1は『46種類』存在し、そのうち『4種類』が制限以上の規制を受けています。光も闇もデカすぎる。
では、どうしてリンク1とはこれほどまでに強いのでしょうか。
私はその強さを決める要素は大きく分けて3つあると考えます。
- 場の数を減らさずにモンスターを墓地に送れる
- 初動となるカードを増やす
- その後の展開がスムーズになる
それぞれの強さに該当する様々なカードが頭に浮かんだかと思われます。或いは複数、もしくは全てに該当する野郎も少なからずいます。
ではここからが本題、セラちゃんはこの強さのうちどれを内包しているか。
そう、全部です。
各項目ごとに、ざっくり照らし合わせていきましょう。
- 場の数を減らさずに墓地に送れる
→『ティオの蟲惑魔』による墓地蘇生効果の発動機会が増え、受ける恩恵も爆増。
『アロメルスの蟲惑魔』の様な蘇生効果を持った新規を強く使えるようにもなる。なんて優しいのだ。
- 初動となるカードを増やす
→セラちゃん自体は1枚初動ではないものの【全ての蟲惑魔】と【全ての通常罠】が初動となるので難易度的には1枚初動と変わりない。控えめに言って信仰対象。
- その後の展開がスムーズになる
→セラちゃんからリクルートした『カズーラの蟲惑魔』等で更にフィールドの蟲惑魔を増やせる。
『幻影騎士団シェード・ブリガンダイン』等を駆使したら『フレシアの蟲惑魔』のX召喚まで容易に繋がる。俺はセラちゃんから産まれたのかもしれない。
あぁ…尊い……
『プランキッズ・ミュー』を得た時のベビーシッターさんも今の私と同じ反応をしたに違いありません。
加えてセラちゃんはリンク1に新たな強みを与えています。
それは【場に残し続ける】ということ。
出しやすく、なおかつ長くいればいるほどアドバンテージを稼げる。そんな、所謂『置き物タイプ』のリンク1のパイオニアとなっているのです。
ちょっとした豆知識ですが、『同名カードが自分フィールドに存在しない』というテキストを持った最初のカードだったりします。墓地も含めたら2番目です。
今、過去、未来の蟲惑魔を強化する
続いて『既存テーマ強化』としての強さです。
ではこの章でも私が思う、リンクモンスターによる強化に求められる強さを3つピックアップしてから展開していきます。
- 単純なテーマパワーの底上げ
- テーマ内カードの出番を増やす
- テーマ外カードとの親和性を高める
(リンクモンスターを併用しながら展開ができる)
()で括った第4の強さは、11期ではもう考えなくてもよくなったものです。
『水晶機巧ーハリファイバー』や『捕食植物ヴェルテ・アナコンダ』の様なテーマの枠を飛び越えて遊戯王の形そのものを変容させたカードもありました。
たとえリンクでなかったとしても、1万のカードプールと肥大化したカードパワーにより、うっかり『ど汎用』となってしまうほどに現代の強化は恐ろしいものとなっています。例外中の例外ではあるのですが。
さて、セラちゃんはこの3つの内のどれに該当しているのでしょうか。
全部です
さてはおめー、セラに合わせて選んでいるな?と思われるかもしれませんがそんなことはありません。
『プランキッズ・ミュー』や『ストライカードラゴン』といった超強いカード達も3つの強さ全てに当てはまるのです。(3つ目の強さは『アナコンダ』とか『天球』になれるという少しこじつけっぽいものではありますが、許してくれ)
また、それぞれに当てはめてみましょう。
- 単純なテーマパワーの底上げ
→最も顕著なのは『トリオンの蟲惑魔』の魔法・罠破壊効果をほぼ好きなタイミングで飛ばすことが出来るようになった点。加えてその効果でアドバンテージを得られるようになったこと。魔法か何かか?
- テーマ内カードの出番を増やす
→任意の蟲惑魔にアクセスする手段はセラちゃん以前もあったものの、その難易度が劇的に低下。
『ランカの蟲惑魔』のサーチや『カズーラの蟲惑魔』のサーチorリクルートの選択効果と合わせて蟲惑魔がいない方が少ないレベルに。どこ見ても蟲惑魔とか天国はここにあったのか。
- テーマ外カードとの親和性を高める
→セラちゃんがどんな通常罠にも反応する娘であるところから『無限泡影』の様な汎用妨害罠や『王の襲来』『ダイノルフィア・ドメイン』といった強力な展開カードを通常罠に持つ他のテーマを採用しやすくなった点。人類みな蟲惑魔。セラしか勝たん。
(因みに私は【機界騎士蟲惑魔王】というデッキを組み、現在最も愛用しています)
思わずしゅき……
とこちらの性別に関係なくセラちゃんのメスにさせられてしまいます。
『魔弾の射手マックス』を貰った契約者の方々も同じ心境だったことは考える必要すらありませんね。
そしてさらに強さを付け加えます。
表題にもある通り『全ての時間軸にある蟲惑魔と蟲惑魔を使うデッキを強く』してくれるのです。
ここでは『現在』『過去』『未来』3つの時間軸で強化される点をそれぞれ3つずつ上げていきます。
- 現在の蟲惑魔
- 周辺の環境に合わせて構築を変えても、本来持っている強みがなくならない。
- 現在の最新カード(=最も入手しやすいカード)である『ジーナの蟲惑魔』との併用で簡単に蟲惑魔の展開を行うデッキを組める。
- 『通常罠』と言う幅広いカードプール全てに可能性が眠っているので新規が来なくても、デッキの強化や幅を広げることが出来る。
- 過去の蟲惑魔
- 『トリオンの蟲惑魔』の効果で除去と展開が同時に行えるようになった。
- 『アトラの蟲惑魔』『カズーラの蟲惑魔』と言った居続けることに意味がある初期組の蟲惑魔を場に出したまま展開を続けられるようになった。
- 『フレシアの蟲惑魔』の他の蟲惑魔への耐性を付与する効果がセラちゃんの場持ちをとても良くする。
- 未来の蟲惑魔
- どんな蟲惑魔が出ても、アクセスが容易なので変化を実感出来る。
- 通常罠が出る度にセラちゃんとのシナジーを感じて昇天できる。
- 『リンク1』なのでどれだけ相性の良いテーマやカードが出ても、変わらず中心に居続ける。
セラちゃんが必要なくなる時は、リンクモンスターがこの世から消え失せる日、くらいのものです。
それだけ、彼女が蟲惑魔に齎した恩恵は計り知れないものなのです。
バブみ
そして『バブみ』です。
聞き慣れない方も多いと思われますのでまずはどういう意味の言葉なのか、見ていきましょう。
「バブみ」とは、女性の母性的な優しさや包容力を、「赤子のように甘えたい」という観点から表現した言い方である。「バブみがある」「バブみを感じる」といった言い方で用いられる。「オギャる」と併用されることが多い。
(weblioより引用)
また、
(上に同じ)
と言った一見矛盾した特徴も備えています。不思議な概念ですね。
さて、基礎を理解したところで本題。
私はセラちゃんに真剣にバブみを感じています。
しかし「何故、バブみを感じてオギャるのか?」と根源的な問いかけをしたことはありませんでした。
そこで、毎夜お風呂に入りながら自己との対話を続けました。
結果『植物である』ということに母性を見出している、ということに気が付きました。幼さがあるかどうかは特に関係なかったのです。
「誠に遺憾である」
もっと掘り下げてみましょう。
「何故、植物にオギャるのか?」
こういう時は先駆者様の道を辿ることが真理への近道です。
お前しかおらんやんけ
ですが、流石に私の感性が特異であるということはないでしょう。
現にスペクターというキャラクターが生まれているということは遊戯王VRAINSの製作スタッフの中に植物にオギャっている人がいるということです。
また、少し調べるとヨーロッパでは樺の木のことを『母なる木』と呼んでいたという事実にたどり着きます。氷河期後に初めて定着し、他の木々を育む元となったそうです。母なる女神フレイアの精神が宿っているとも。
つまり、ヨーロッパ人も植物にオギャっていました。
となると私の感情も至極真っ当なものということになります。が、ヨーロッパ人やVRAINSスタッフのようなオギャではないことも同時に理解しました。
結局私は何に惹かれたのか。もう少し調べ、自己と会話した結果
やはり母なる木にありました。
私も同じだった
マザーツリーのようなハブとなる親木がたくさん存在する森は ただの木の集合体というだけでなく ハブとネットワークを備えた複雑なシステムを持つ。
母なる木と子供の木には認識し互いに助け合うコミュニケーションがある。会話を交わし合いながら、自分たちのコミュニティ全体の耐性を強化している。
私の理想とするデッキは『デッキの中にあるカード全てが助け合う』ものです。
植物はなんとその理想と合致するではないか。そして、セラちゃんは植物族でありその効果も極めて母なる木に、否、そのものでした。
カードの背景を見ても、本体部分と思われるモウセンゴケが周辺一帯に生えていることからそれらを統括するセラちゃんが母なる木であるということは自明の理です。
自分の理想を完全に体現した存在に『バブみを感じてオギャる』つまり、甘えたい、育てられたい、産まれたいと想う。私のバブみここにあり、ということです。
あなたもあなただけのバブみを探してみることをお勧めします。きっと何かしらに役立つでしょうから。
魂のカードとは
ここまで私の【魂のカード】である『セラの蟲惑魔』について語ってきました。
人の価値観のように、デュエリストが一目惚れする魂のカードもその基準もそれぞれです。では、私の想う『魂のカード』とは。ふわっとしたイメージはありましたがこの記事を書きながら明確な理解を得ました。
ずばり、繋がりあうカードです。
勝負を決めるフィニッシャーやピンチをひっくり返す切り札より、1枚のカードから2枚…40枚へと繋がる遊星粒子のようなカードに『魂』を置きたくなる、ということが分かりました。我が魂はここにあり。
あなたもあなただけの『魂のカード』観を探究してみることをお勧めします。きっと、今後のデュエリストライフに役立つでしょう。
終わりに
以上をもちまして、私の開けた『愛の風呂敷』を畳ませていただきます。
最後に改めてアドカレ運営の方々に感謝を。
読者の皆様におきましては、後5日×2回分の素晴らしい記事を楽しみにしてもらえればと思います。
そして、これを機に自分も遊戯王のブログを書いてみたい!って思われた方……
さぁ、書くんだ!!必ずあなたの記事を需要する決闘者は存在する!!!
では、今回はこの辺りで。
私の次、本日の夜は
橘柳さんとなります。きらりと光る高いデッキビルド力をお持ちの方の記事で楽しみですね!