皆さん、おはようございます。米ココアです。
気づけば11月もクライマックスに差し掛かり、1年の終わりを嫌でも意識するもの。
何か目標を成し遂げられたかと考えるとSAN値がどえりゃあ削れてしまうので、1年、365日をそれなりにしっかり歩いているという事実を褒めちぎりたい米ココアです。
さて、師走に恐れる者のトークはこの辺りにして。
今回はようやく【メルフィーシェリィ】三部作の最終弾
当デッキで見る(私の)初動の考え方
について
- 初動の難易度
- 初動以降の役割
- 万が一の時の初動
の3つの視点を基に語り、最後に『シェリーの使用カード』の魅力を簡潔に述べて三部作の完結とさせていただきます。
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デッキレシピ
何度でも貼り付けます。デッキレシピどん
ぶっちゃけ初動がこのデッキの大半を占めていると言えます。
『花騎士団の駿馬(サーチ手段いっぱい)』か『レスキューキャット(やや、サーチ可)』を引ければもう80点くらいの初ターンを迎えられるのです。
しかし、完全なる1枚からの動きで完成するものでもないのです。
当デッキが初動で目指す盤面は
『森のメルフィーズ+花騎士団の白馬+下級メルフィー』
又は
『フルール・ド・バロネス』
或いはそれらに近い何か
と極めてざっくりしたものなのですがそのどれもが『駿馬orレスキャ+何かしらのカード』という要求値。
つまるところ2枚初動で、
私は『デッキを組む時は2枚以上の初動で考える』ようにしています。
もう既に初動の安定性に対する不安の種がお尻を出しているのですが、同じ2枚初動でも質の差は天と地ほどあるのです。
ここで言う質を決定する要素は何か?という問いの私なりの答えが、先程あげた3つの観点にある、ということです。
初動の難易度
ずばり何か引くやろの精神
でデッキを回せる程に難易度が低くなる、と考えています。
【メルフィーシェリィ】は特に、この考え方で動けるようにすることをより意識して組み上げました。
あまりにふわふわしているので、最初に述べた『駿馬』と『レスキャ』の2パターンの初動で当て嵌めてみましょう。
駿馬初動
駿馬初動で目指すのは『フルール・ド・バロネス』のS召喚です。
ここで当初動での、『バロネス』を立てる素材を挙げてみましょう。
(赤文字は駿馬の他に手札に必要なカードです)
- 『ケンタウルミナ』+『ネクロ・シンクロン』
このカードを作った人が想定した最も通るであろうルートです。
『ネクロ』ちゃんは誇り高き【シンクロン】の一族であるため無制限カードの『調律』でサーチすることができます。
- 『☆8シンクロ』+『サテライト・シンクロン』
こちらは『聖騎士の槍持ち』のチューナー化効果を用いて一旦レベル8のSモンスターを経由したルートです。
無駄なひと手間、と感じるかもしれませんが『PSYフレームロード・Ω』の墓地効果や、『サテライト・ウォリアー』の下準備、『バロネス』で蘇生する強力なモンスターの確保も同時に行えます。
当然『サテライト』も調律対応です。
2枚目の初動、の部分が3枚使えるサーチ札を持つ【シンクロン】である為何かいつも手札にありそう感が高く見えませんか?
また【シンクロン】を用意できなくても『聖騎士の盾持ち』或いは『メルフィー・キャシィ』を持っていれば
- 『☆8シンクロ』+『ホップイヤー飛行隊』
で相手ターン中に出すこともできます。
『キャシィ』『盾持ち』共に3枚採用、『盾持ち』に至っては『増援』と無制限のサーチカード『聖杯の継承』に対応している為、アクセスできない方が珍しいです。
レスキャ初動
この初動で目指すのは『森のメルフィーズ+メルフィー・パピィ+花騎士団の白馬』です。
『キャット』に加えて必要な初動は『花騎士団の白馬』となっています。
何ができるかと言いますと『メルフィーズによるモンスター効果1回無効』、『パピィ→キャシィからホップイヤー飛行隊を始めとする獣族のサーチ』、
『飛行隊をサーチしたのなら☆8シンクロ』を相手ターン中に行います。
『駿馬』初動と違い
- 『レスキューキャット』+『花騎士団の白馬』
の組み合わせのみからなる動きですが
『両方3枚採用』、『白馬は盾持ちからサーチ可能』
である為、こちらも容易に実現できます。
この様に『核となる1枚目+数も種類も豊富な2枚目』
から成っているので、何かしら引いて動くことができるようになっています。
結果、初手の難易度が低くなるのです
初動以降の役割
さて次です。
私は、デッキの中に要らないカードができる状況を作りたくないという考えの下、組んでいます。
これは初動に於いても同様です。なんて強欲なのだ。
【メルフィーシェリィ】ではこの欲望を
- 同じ動きで出せるカードの種類をエクストラデッキに増やす
という少々裏技めいた方法で叶えています。
ここでは、前回記事で紹介しきれなかったEXデッキのカードの解説も合わせて初動に用いたカードとほぼ同じもので、初動以降に出すことの多いカード達を3枚ピックアップしていきます。
虹光の宣告者
よくEXデッキから叩き落とされてるやべー奴ですが当デッキの役目は意味わからん制圧効果の方。
打点低いからって何でもしていいと思ってそう
駿馬・レスキャどっちの初動でもレベル2モンスターは余りがちになります。
特に『メルフィー・パピィ』は『キャシィ』を場に引っ張ってきたらほぼ仕事が終わってしまう。
そこで『ケンタウルミナ』で蘇生したものか『ホップイヤー飛行隊』とくっついてアークになります。
盤面の制圧力を補強しやられても『バロネス』で帰ってくるのでより逆転されにくくなります。
サテライト・ウォリアー
アクセスもこのくらいの効果ならと思う日はある
基本的には素材指定も緩く、いつ出しても大体強い『バロネス』の方が優先されます。
しかしそんな『バロネス』と比較して
- 一度に複数のカードを処理できる
という点で優っているのがこの『サテライト・ウォリアー』。
強力な破壊効果を活かすにはSモンスターをある程度用意する必要こそありますがターンを重ねれば自然と貯まっていきます。
そこで『バロネス』で相手の展開を止めた後の追い討ちとして、或いは蘇生効果で出した☆8シンクロを『ホップイヤー』で触ることによる奇襲として運用します。
『バロネス』のインパクトが大き過ぎて『サテライト』のことを忘れている相手も多いため、よく効きます。
No.64 古狸三太夫
ナンバーズコンプリートファイルが再録として機能した稀有な例
『虹光』よりも、積極的に2枚目以降の『レスキャ』等から出てきた獣族の変換先にしたいと推している1枚。
当デッキのしっかり8000ライフを削り切る打点を後押ししてくれます。
フィールドで一番強い奴の打点を対象を取ることなくコピーするので、古くは『ヴェノミナーガ』、新しくは『ジ・アライバル』と言った状況次第でとんでもない数値になる完全耐性持ちの相手も任せられます。
加えて、他の獣族がいると得られる強固な耐性も、『サージュ』とシナジーがある優れものです。
この様に、EXデッキにアクセスする仕事を無くさないことで初動のカードの役割をいつまでも待たせるようにしています。
次へと繋ぐ非常電源
最後に、万が一の時の初動です。
正直に申し上げると、このデッキには無いのですが。
より正確に言うのであれば
- 初動を止められた時の初動が無い
と言いましょうか。もっと具体的に言うのであれば『無効破壊を受けた時、同ターン中に確実に切り返せる』初動を持ち合わせてはいません。急な『ファーファレル』も困りますね。
召喚権への依存度が大きいことが原因だと考えられます。
しかし、全くの無策ではありません。その理由は単純で
- 同ターンに使えるサーチカードが多い
ゆえに
- 反撃の準備を整えやすい
からです。
このターン中は動けませんが、次のターンから動き出せる用意をするだけならかなり得意です。
『継承』『調律』『盾持ち』と欲しいカード毎に別種のサーチ手段を用意しているからこそ為せる技ですね。
また『キャシィ』は、獣族の足りない初動を確保し直したり、強力な返し札である『アルファ』を持ってこれるので、反撃の狼煙を焚くエキスパートとなっています。
次の相手ターンで8000ポイント削られたり、もっと手遅れになる盤面を敷かれてしまったりするとそこまでという、かなり割り切った考え方ではあります。
しかし、止まってしまったらそこで全てが終わることはなるべくないように意識はしています。
まとめ シェリーは良いぞ
以上、【メルフィー・シェリィ】三部作でした。
回していて、『楽しい』と強く思えたこのデッキの魅力や強さを通して、デュエリストとしての『米ココア』の思想の一端が伝われば幸いです。
最後になりますが、改めてシェリーの使用カードの楽しさを推させていただきます。
勝利を求められる環境でも、自分の理想のデュエルを追及する環境でも『フルール・ド・バロネス』の独壇場であることは否定できませんが、
『聖騎士の盾持ち』『聖騎士の槍持ち』と言った
特定のカードに対する汎用サーチとなり得るものや
『時花の賢者ーフルール・ド・サージュ』『シンクロ・ディレンマ』の様に、既存のギミックに更に彩りを添えるカード
が多く、更に以前から存在していたカードである
『時花の魔女ーフルール・ド・ソルシエール』がより使いやすくなっていたりと一言で纏めるなら
色々、遊べる
コンテンツとなっております。
その、遊べる要素の一端を回りくどいプロセスを踏まずに堪能できるデッキが【メルフィーシェリィ】となっています。差し詰め、【STRUCTURE DECKーシェリー・ルブラン】と言ったところです。
疾風のデュエリスト編が発売されてから、もう大分と時間が経ってはしまいましたが『バロネス』にだけ目を瞑れば安価で揃えられるので是非組んでみてはいかがでしょうか。
では、この言葉をもって当記事を、【メルフィーシェリィ】三部作を終了といたします。
遅筆ではありましたが、無事完結まで運べて安心と同時に一つの達成感を覚えています。
みんなも自分の推しデッキを紹介する記事……書こう!!